2014年12月17日

朝日杯の記憶 アイネスフウジン

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当時はまだ馬齢が数え年だったため、「朝日杯3歳ステークス」というレース名であった。

新馬戦2戦連続で2着、3戦目で未勝利を脱出し、臨んだ朝日杯では5番人気。レースは2番人気のサクラサエズリが1000m通過56秒9のハイペースで逃げ、アイネスフウジンは楽に2番手につける。直線でサクラサエズリを捉え、2馬身半突き離し優勝。そのタイムはマルゼンスキーが記録した1分34秒4と同タイム。

マルゼンスキーは8戦8勝の無敗で引退した歴代最強馬の1頭。朝日杯では2着と13馬身差でレコード勝ち。持ち込み馬だったマルゼンスキーは当時のルールにより、クラシックをはじめとした主要レースはほとんど出走できず。出走可能なレースに登録しても、他調教師がマルゼンスキーの強さに恐れをなして、そのレースを回避するため、レース成立が常に危ぶまれていた。そのため、8戦中半分の4戦が出走馬5頭となっている。

このマルゼンスキーと肩を並べたことで、アイネスフウジンの評価は一気に上昇。私もクラシックはアイネスフウジンを中心視することに決めた。

その後、共同通信杯4歳ステークスを快勝し、皐月賞前哨戦の弥生賞へ駒を進めるが、不良馬場がたたり、メジロライアンの4着。迎えた皐月賞も、スタート直後にホワイトストーンが大きく内によれたことで前をカットされ逃げられず、ハクタイセイの2着。すっきりしないレースが続く。

そして、いよいよ迎えた日本ダービー。22頭立ての12番枠からスタートし、得意の速めの逃げに持ち込んだ。1000m通過が59秒8。ここから2ハロンは12秒4、12秒6と一息入る。残り1000mは、12秒1、11秒8、11秒8、12秒1とギアチェンジ。勝負所でハクタイセイ、カムイフジといった後続を一気に突き離す。最後の1ハロンはさすがに12秒7と脚が上がったが、メジロライアンを1馬身1/4抑えて優勝。

バブル経済絶頂期に20万人弱という中央競馬史上最高の観客動員を記録。自然発生的に起こった「ナカノ」コール。この歴史的な日も朝日杯3歳ステークスの優勝からつながったもの。今年の朝日杯フューチュリティステークスも、アイネスフウジンを偲びながら楽しみたいと思う。

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2014年10月21日

菊花賞の記憶 ライスシャワー

1992年の第52回菊花賞の勝ち馬ライスシャワー。競馬界では悪役扱いされている馬である。この菊花賞ではミホノブルボンの三冠を阻止し、その後は天皇賞春でメジロマックイーンを破ったことで、そんなイメージがついてしまったようだ。

私はライスシャワーが3歳(現2歳)時の芙蓉Sでたまたま馬券が当たり、そのときからライスシャワーを意識するようになった。小柄だが表情がちょっとキツく「小粒だがピリリと辛い」イメージを持っていた。

芙蓉S後は、ちょっと追っかけてみたものの3連敗。迎えた日本ダービーではミホノブルボンが断然1番人気。馬券は当然ミホノブルボンから馬連で流し、対抗はマヤノペトリュース、押さえにスタントマン、セキテイリュウオー、サクラセカイオー、ホクセツギンガ。そして、買い続けていたライスシャワーも押さえた。

結果は、最後の直線でマヤノペトリュースをハナ差抑えてライスシャワーが2着し、馬連29,580円。初めて大きな万馬券を取ることができた。感謝。

夏は全休し、秋はセントライト記念から始動。セントライト記念2着、京都新聞杯2着で、菊花賞を迎えた。1番人気は三冠がかかるミホノブルボン。2番人気はライスシャワー。ハナはミホノブルボンではなくキョウエイボウガン。ミホノブルボン2番手、マチカネタンホイザ3番手、ライスシャワー5番手。4コーナーでミホノブルボン、マチカネタンホイザ、ライスシャワーが並び直線を向く。1着で駆け抜けたのはライスシャワー。ミホノブルボンの三冠を阻止した。

その後は、有馬記念は負けたものの、明け5歳で目黒記念2着、日経賞、天皇賞春と連勝。秋以降は調子も悪く、更に故障もあり、6歳時はパッとせず、明け7歳でも京都記念6着、日経賞6着だったが、また天皇賞春で勝ちGI3勝目を飾った。

そして、騎手たちからも京都競馬場芝コースの固さが問題視されていた中で、運命の宝塚記念。3コーナーで故障発生したライスシャワーは帰らぬ馬となった。このレースでは屈腱炎明けで勝利したダンツシアトル、ナリタタイシン、チョウカイキャロルも引退することなり、ネーハイシーザーも長期休養を余儀なくされたことから、サラブレッドにとって厳しいコースだったのかもしれない。

今年の菊花賞もまたライスシャワーのことを思い出しながら、観ようと思う。


ラベル:菊花賞
posted by アイズオンリー at 23:06| Comment(0) | 好きな馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年10月09日

癖馬イナリワン その1

シンボリルドルフ引退後、一旦競馬熱も薄れ、時々GIレースを買う程度でした。新聞の印を見て適当に買う程度だったので、成績も大して良くはありませんでした。その後、武豊がデビューし、オグリキャップが登場し、世間は競馬ブームに沸き立ちます。

そして1989年の春がやってきます。武豊はその前年の菊花賞をスーパークリークで勝利、その勢いのまま翌年の桜花賞をシャダイカグラで勝利します。「これはすごいジョッキーが登場したなー」と注目するようになり、天皇賞(春)を迎えます。

◎はイナリワンというより武豊、○コクサイトリプル、▲スルーオダイナ、△ナムラモノノフ、ゴールドシチー、ランニングフリー。当時は馬連はなく枠連だったので、買い目も少なく、◎○▲の3点買いは厚めに3000円ずつ、◎-△は1000円ずつ、ウインズ横浜で買いました。

その後、伊勢佐木町方面でフラフラして、電気屋(多分ラオックス?)のテレビで観てたと思います。結果は1着イナリワン、2着ミスターシクレノン、3着スルーオダイナでした。「ミスターシクレノンなんて馬走ってたっけ?」って感じでしたが、7枠だったのでコクサイトリプルの代用品として1−7 3320円的中! 急いでウインズ横浜に戻り、払い戻し窓口のオバちゃんに当たり馬券を渡してじっと待つ。「はい、99600円ね。」 オバちゃんから99600円を受け取りましたが、そんな大金当たったの初めてだったので、手が震えていたのを覚えています。

そしてその日の夜、当時フジテレビで放送していた「中央競馬ダイジェスト」でじっくりレースをみたところ、5馬身も2着以下をちぎっていることを知り(ウインズでリプレイやってたと思うけど、舞い上がって全然覚えていない)、「イナリワンってメチャクチャ強い!」と大ファンになってしまいました。

これが私とイナリワンの出会いです。

宝塚記念以降についてはまた書きたいと思います。

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posted by アイズオンリー at 20:01| Comment(0) | 好きな馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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